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「雨が空から降れば」

雨は空からしか降らないだろ……
と、若い頃は思っていた。
若かった頃、中学生、高校生、大学生だった頃。
物事を表面的に、平べったく捉えるしかなかった。そんな頭しか持っていなかった。

雨が空から降れば……
作詞家、別所実さん。

何故わざわざこの歌詞を書いたのか、そこに思いを馳せたのはもう25歳を過ぎた頃だった。
なんとなく、伝えたかったであろうことが薄ぼんやりと見えてきたのは、もう30歳の頃だった。
結構な能天気だったんだな、私は。

ある程度の人生経験を積んで、酸いも甘いも味わって、成功体験も挫折も通過して、そうしないと胸に沁みてこない詩って、やっぱりあるんだろうな。

妥協しないとやっていけない辛さ、悔しさ。
長いものに巻かれる哀れさ。
諦めた時の、一瞬の気楽さ。

雨が空から降れば……
歌詞を睨めば睨むほど、かつて経験した景色が蘇る。

今夜も埼玉の空からは雨粒が落ちてます。
この夜が明ければ、また皆さん、闘う一週間を笑ってやり過ごせたら良いですね。

ぐっどないと♪

鴻の親父(おおとりのおやじ)

男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2019-06-10 00:04