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映画『エルザのために』を観賞

作品の舞台はルーマニアのクルージュ。
1989年のルーマニア革命により独裁政権を倒しますが今も国内は汚職や不正が蔓延、街の治安も悪い。
主人公の医師ロメオはそんな国の未来に希望を持てず、娘のエルザを英国に留学させ幸せな人生を送ってほしいと願っていました。
幸いにも娘の成績は優秀で最後の試験をクリアし、奨学生としてロンドン行きを手にするはずだったがある事件により暗転、試験に不安を抱えることに。
物語は主人公が娘の将来のために知り合いの警察署長から、試験官、副市長へとツテとコネを駆使して試験を盤石にするため奔走する5日間を描きます。

これだけだと親バカによる誤った優しさの映画と思われますが、同じ環境で同じ状況にたったら・・?
逸脱した倫理を写しながらも作品は肯定も否定もなくただひたすらその姿を追います。
さまざまなサイドストーリーも描かれ作品に奥行きをもたらし、背景に国内にはびこる不正や汚職の元凶、荒れ果てた街の風景、人々の無関心が見えてルーマニアの実情を写しリアリティー溢れる物語となっています。
主人公が常に冷静なのですがそれにより揺れ動く心情が滲み出て見えました。


我が子には幸せになってほしい、そのためなら親はなんでもするでしょう。でも、親が子に身に付けさせなければならないのは「転ばぬ先の杖」ではなく「転んでも立ち上がれる」こと、私も子供ながらにいろんな苦労を乗りこえ私を育ててくれた親の背中で学びました。

作品は困難を乗りこえ成長した娘の姿が可能性を感じさせてくれます。

ムーンライズキングダム

男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2017-02-05 22:32

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題名が間違ってる!Σ( ̄□ ̄;)

正しくは「エルザ」ではなく『エリザのために』です。

訂正しておわびしますm(_ _)m

ムーンライズキングダム

男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2017-02-06 12:23