サイン案件
小学生の頃、ドラゴンズの定宿が実家の近くにあり、毎年夏休みになると選手のサインをもらいに行ってました。
そんなある日、恰幅の良いおじさんが「ボウズ、おじさんもサインをしてやろうか」とニコニコ顔で近寄ってきましたが、弟とともに「いらん」と言って断りました。
ウチに帰って事の顛末をタイガースファンのオヤジに報告したら大笑いしていました。
ところが、野球中継が始まって、その恰幅の良いおじさんが画面に現れ、「そうそう、このおっちゃん!ユニフォームの背中にINAO って書いてあったよ」と言ったら、オヤジの顔は豹変。
「お前らは稲尾を知らんのか。どうでもいい星野や高木守道のサインを何枚ももって帰って来るのに・・・稲尾のサインはないのか・・・」
熱狂的なタイガースファンのオヤジでさえ、稲尾さんは別格の存在だったみたいでした。
あの時のオヤジの落胆ぶりは未だに忘れられません。
もう稲尾さんのサインももらえませんからね~
やしろさん、秘書、代わりにサインをください。
#スカロケ
山科三蔵
男性/59歳/東京都/自営・自由業
2017-09-20 18:09