厄介なアルコール

最近よく搬送されてくるのが飲酒後の転倒・転落です。階段から転落したり、よろけて転倒したことにより、大体の人が頭部外傷や意識障害で運ばれます。
アルコールで厄介な事が幾つかあります。
まず一つ目がアルコールの影響で血流が促進されるため、出血すると止まりにくいこと。頭部は毛細血管が豊富にあるため、普通に頭が傷つくだけでも結構出血します。さらにそこにアルコールによる血行促進作用が加わると更に出血量が増えてしまうのです。大体の人が頭や顔が血だらけで搬送されます。
2つ目が異常の判断が外傷によるものなのか、飲酒によるものなのか判断が難しいこと。頭部外傷で怖いのが頭の中の出血です。頭蓋骨は容量が決まっています。頭の中が出血し、血腫ができると頭蓋骨の容量がオーバーし、頭蓋骨内の圧が上昇します。頭蓋骨の中の圧が上昇すると、頭痛や吐き気・嘔吐が出現します。この頭痛や嘔吐などの症状はアルコールの摂りすぎでも発生します。そのため脳の出血で症状が出ているのか、ただ単に飲酒のし過ぎで症状が出ているのか判断しにくいのです。
今週末は三連休です。
お酒を飲むのも良いですが、飲み過ぎにはを気をつけましょう！

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