乾杯案件

皆さん、お疲れ様です。

乾杯の発声と共にグラスが割れたのを見たことがあります。

前職のとき、大きな体の割りに小さな度胸を持った同期がいました。
力が物凄く強いのに、気が優しい。。
そんな彼には、恐ろしく手先が不器用というウイークポイントがありました。
力の加減が分からないのか、職場でも鍵を曲げたり、ドアノブを壊したり…。
しかもそれを力任せに直すので、職場のあちこちが変に曲がったりひしゃげていました。

そして、お呼ばれした同期の結婚式。
はち切れそうなブラックスーツに身を包んでシャンパングラスを持つ彼の姿は…。
サイズ感、シルエット共に、さながらキングコングが女性を握っているワンシーンのようでした。
一瞬嫌な予感はよぎったのですが、
「カンパーイ！」
という発声と共にそれは起こってしまいました。
「パリーン」「ガチャーン」
という音の方に目をやると、シャンパングラスの持ち手から下の部分だけを持った彼が唖然としています。

式の間中、彼は大きな体を精一杯小さくしてしょんぼりしていました。

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