いいね案件
皆さん、お疲れ様です。
先ほど小一時間ほど仕事をして車に戻ると、運転席の雨よけにスパイダーがいました。
全長7センチほどありますでしょうか。
体が緑のまだらで脚に黄色のシマシマのある、アイツです。
一瞬たじろいだのですが、そこは機転をきかせて助手席から乗り込みました。
窓越しに改めて見てみると、ヌラヌラした糸をはきだしてお家を建設中でした。
傾いた秋の日に銀色に輝く糸に器用にぶら下がっています。
僕の腕にブツブツと鳥肌がたちましたが、秋の風が冷たいからではありません。
スパイダーの姿をまじまじと見てしまうと、その反応が出るのです。
車を走らせると振り落とせるかなと思ったのですが、しぶとくぶら下がっています。
車の振動と共にブラブラ揺れているそれがだんだん飾りのように思えてきました。
車に時々ぶら下げてあるお守りとか臭い消しみたいなものだと。
そう思うと、妙に愛着が湧いてきます。
車を止めて今度は運転席のドアを開けました。
「よう、兄弟…。仲良くやろうぜ」
と語りかけたその時、そいつは動き出しました。
(そうか、お前も生きているんだな。)
僕の全身に寒気がしていて、車から立ち去って仕事を済ませたところです。
ちょっと車に戻りたくないです。
こんな僕にいいねください。(´・c_・`)
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2017-11-02 16:00