”奉還町四丁目”の夕日
今日は岡山への小用を機会に、岡山駅北側
にある某大衆食堂(後述)に行ってみた。
岡山空襲の爪跡も消えたかどうかの時代から
今現在まで、初代女将さん(御歳85!!)は、
数年前に亡くなられた旦那様(大将)の分まで、
60年以上現役で暖簾を守り続けている。
店の外観も、開店当時からほぼそのままで、
ノスタルジーとディープさが止まる所を知らないw
都内では下町界隈を探索しても、恐らくはもう
お目にかかれない、”食文化遺産”レベルです。
実際、岡山は勿論、東京からも雑誌・TV局から
出演依頼が入るが、”お客様にご迷惑がかかる”、
”主人と二人三脚の頃と違うから”、と全てお断り
されているらしい。
女将さんのお体も限界が近い様で、(※客が自ら)
注文を紙に書いて渡せば、配膳、片付けのセルフは
当たり前、時間帯が合えば開、閉店の作業をも手伝って
しまう(※私も昔取った杵柄?で閉店を手伝いました)。
しかし、調理自体に甘えや手抜きは一切なし、一人分ずつ
丁寧に作る分時間はかかるが、味・ボリュームも申し分ない。
ごはん(大)なんてラーメン丼に山盛りなので笑うw
デザートもバナナ丸ごと1本w
今は昼営業のみが限界で、お米も切れた時点で即閉店なので
私が最後の客となった分、色々と身の上話が盛り上ったが、
『皆さんのお蔭でここまでやれたんじゃけぇ、ありがてぇなぁ…』
『アタシももう歳じゃけぇな、いつまで暖簾だせるかなぁ…』
等と、今は亡き祖母そっくりの口調で、孫世代の私に
しみじみと語りかける。どうかお元気でいて下さい(;ω;)
心まで一杯になりつつ、ありがたく完食。
還暦どころか傘寿を越えても尚、”明日への狼煙”を
あげ続ける女将さんに、僭越ながら超特大の、判子ッ!
30代やそこらで、愚痴をたれてる場合ではないのだ!(`;∀;)
…私の文章力では最早表現し切れないので、ご興味のある方は
暇な時にでも”岡山 黒川食堂”でグーグル先生にお尋ね下さいw
つきのわ上等兵
男性/43歳/愛知県/会社員
2017-11-03 19:31