わがままエリー姫の冒険~序章~
わらわの名はエリー姫。
毎日お城の中で退屈をしておる。
退屈じゃ退屈じゃとのたまえば、いつもばぁやが何とかしてくれる。
そんな訳で今日は食を通してシモジモの者達の文化に触れにきたのじゃ。
わらわは腹が減っておるのじゃ。
今日はランチにトンカツなるものを食す。
それにしてもなんと小さな店じゃ。
わらわの家の「花摘の間」に匹敵するくらいの狭さじゃ。
え?「花摘の間」とは何か?
…レディに対してなんと無礼な!
もうよい!わらわはトンカツを食すのじゃ!
。。。もちろん1人じゃ。見れば分かるであろう…失礼な…
…?カウンター?なんと!?中年の殿方達が肩を寄せ合って座り食しているここがカウンターというのか?
…なんとまぁ、不憫な…ここにわらわも座らなければいけないのか?…そうか…
「…トンカツを持って参れ。…あ、いや、トンカツをお願いします。
…はい、定食でいいです。
…ええ、豚汁も所望します。」
…ふぅ、うまく頼めたぞよ。
?この壺はなんじゃ?
…ほうほう、ご飯の付け合わせじゃな。
…なるほどなるほど、これらは共有物品でカウンターでシェアして良いものなのだな。
?この黄色いのはなんじゃ?
…ほほう、からしと書いておるの。
…なるほどああやって付けて食すのじゃな。
!?なんと早いことじゃ?!
もうきおった。
どれ…ナイフとフォークはどこじゃ?
?!
トンカツなるものはナイフとフォークを使わないのか?
あの木のような2本の棒で食すものなのか?
嫌じゃ嫌じゃ!
シモジモの者の食事とはかくも野蛮なり!
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2017-11-24 23:01