あんなクリスマスはもう嫌だ！

大学生のときのことです。
当時付き合っていた彼の家はうちから一時間半とそこそこ遠かったのですが、付き合ってはじめてのクリスマスだったため会いに行きました。
しかし、彼の家に着くと、何故か彼がいません。
ケータイを見ると、「バイト先に行ってきます」のメール。
彼は金遣いが荒く、バイト代が入るとすぐパチンコや趣味に使ってしまうため、バイト先の店長にお給料を管理されていたのです。
「クリスマスを過ごすためのバイト代も店長の許可が出ないと貰えないから仕方ない、その間シャワーでも浴びて待とう」と思いお風呂場に行くと、排水溝が溜まりに溜まった汚れで詰まって大変なことになっていて…。
えずきながら夢中で排水溝の掃除をしていたら、何故クリスマスなのにこんなことを？と突然虚しさと涙がこみあげてきて、彼にはなにも言わず帰りました。排水溝の汚れとともに、しょうもない関係ともおさらばしました。
もうあんなクリスマスはこりごりです。

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