ネタバレ案件
ある年の12月半ば、支社長から『明日の朝は会社にいるか?』との電話が来たので『今日から出張の為、明日の朝は支社にはおりません』と返事をすると『それでは明日の朝9時に電話に出られる状態でいるように』との指示があり電話が切られました。
私のような下っぱに支社長から電話など普段はありません。年に一度この時期にあるとすれば、それは『転勤の内示』なのです!
その夜は、いったい全国のどの支社に転勤になるのか北から南まで想像して、期待と不安が入り交じる中、気になって眠れないので、浴びるように酒を飲んで眠りました。
翌朝9時前、二日酔いの中、以前同じ支社にいた先輩からの着信に気付き電話を取ると『来年から同じ東京支社でよろしくな!』との元気な声。
どうやら社内ネットワークを張り巡らして私の転勤先をキャッチしたようで私に電話をかけて来たのでした。
『えっ!私、東京支社なんですか?』と言うと『そうだよ、聞いてないの?』というあっけらかんとした返事。
その電話の後すぐに支社長から内示の電話があったのですが、もはやドキドキも何もありません。
こういう事は、しかるべき立場の人から厳かに聞きたいんだよなぁ。
オオタキミチ
男性/43歳/京都府/会社員
2017-12-21 13:36