ジョブ・クラフティング
初めての投稿です。企業で産業医をしているピーチと申します。私が是非お勧めしたい働き方改革は、「ジョブ・クラフティング」です。
「マインクラフト(通称マイクラ)」を御存知ですか。ゲーム機などで遊ぶ、ブロックを地面や空中に配置し、自由な形の建造物などを作っていく非常にクリエイティブなゲームです。「クラフティング」は「工作」です。
「ジョブ・クラフティング」も、働く人が自ら働き方に工夫を加え、作業を自分仕様に組み立て直し、自分の作業の付加価値を高めていくという理論です。組織行動論を研究する米イェール大学経営大学院の准教授らによって提唱され、日本では武蔵大学の森永雄太先生と東京大学大学院の櫻谷あすか先生が何本も論文を書いています。その方法は、3つのクラフティング“見直し”から成ります。
1つ目は“作業に対する認知”のクラフティングです。自分の作業の目的や意味を、高い視点からより広く、大局的に捉えることに捉え直すことです。私は産業医で、日々社員に紹介状を書いています。単なる紹介状書きが仕事と思うとつまんないですが、私が支援した社員が国内外で活躍していると考え、毎日ワクワク・ドキドキしながら仕事に取り組めるようになりました。
2つ目は作業のクラフティングです。職場の慣習や前例に囚われず、法律と就業規則、人の道から外れない範囲で、より楽しく取り組めるように作業を自分でアレンジ・クラフティングすることです。東京ディズニーリゾートの清掃員が、積極的にゲストの案内や写真撮影を行い、箒でミッキー・マウスの絵を書いたりして、来場者に幸福を与えているのが、作業のクラフティングです。
3つ目は人間関係のクラフティングです。作業について先輩にアドバイスを求めたりして、作業を通じて積極的に人と関わることです。毎日スカロケで色々な人な話を聞くことで、視野が広がり、仕事が楽しくなりました。スカロケ、長者番組になってください。お願いします!
ピーチ
男性/54歳/埼玉県/医師
2018-01-18 18:26