案件を考えていたら思い出した
スーパーで精算を終えて、買ったものをエコバッグに詰めていると、身なりのキレイな、90歳前後と思われる老婦人が大儀そうに台に肘をついて体を預け、じっとこちらをみていました。
雰囲気から、買い物に来たけど、チョット疲れた… 状態と見て取り、黙っているのも不自然なのでお声をかけてみました。
「お買い物ですか?」
「あぁ、えぇ。まぁ」
素っ気ないおばあさんだな、と思いつつも、詰め終えた物を肩にかけて、
「それじゃ、失礼します。どうぞお買い物を楽しんでくださいね♪」と、立ち去ろうとしてビックリしました。
その方がすごい剣幕で怒り出したのです。
「何が、買い物なんて楽しいもんですか!苦労でしかないよ!こんなに年を取ってまで、買い物に出かけなくちゃいけないなんて!」と。さらに二言三言。
おそらく、ご自分の体を引きずるようにして買い物に出かけて来なければ、生活が成り立たない、そんな自分自身のたいへんな状況に腹を立てて言ったのであって、私に向けて言ったものではないのでしょう。
小さな出会いを楽しめた自分を褒めてあげようと思ったら、アリ?叱られちゃったよ〜!というお話でした。ヽ(´▽`)/
笑顔で少しの会話を楽しんで、じゃあ!と別れられる、軽くていい出会いだと感じたのですけれどね。
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2018-01-24 11:28