本日の案件
                        
                            皆さん、お疲れ様です。
二十歳で上京して夢を追っていたある時。
「僕は君みたいな夢を持っている若者を応援したいんだ」と近付いてきた男…。
「友達にも紹介したいから」と車で連れて行かれた大きな家。
そこでお茶を飲みながら談笑していると、どんどん人が集まってきて…。
その度に照れながら自己紹介して。
「皆で君のこと応援するからさ」
と言われて上京して友達が周りに少なかった僕はとても嬉しかったんですが…。
宴もたけなわの頃にその男が言いました。
「みんな、静かに!そろそろ儀式を始めようか!」
そして、カーテンの向こうから祭壇のようなものが出てきて、呪文のような声が…。
「ちょ…ちょっと待ってください!僕、そろそろ帰ります!」
僕がそう言うと、その場にいた皆が無表情で呪文を唱えながら僕を取り囲みました。
どんどん押し寄せてくる人を押しのけて最後は四つん這いになって抜け出しました。
外に出ると、傾いた太陽が空に綺麗な夕焼けを映し出していました。
東京って怖いとこだと思いました。
                        
                        
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
                            2018-02-05 12:41
                            

