お父さ〜ん!
                        
                            記憶の中で一番古い海水浴の話です。5歳だった私は、父親にしがみつきながら、体が浮く感覚が楽しくてはしゃいでました。
私には大きな波でも、父親には大したことないサイズのようで、全幅の信頼をしていました。
ところが、明らかに今までよりも大きい波が来たので「ねぇねぇ!大きい波が来たよー」と言ったら「大丈夫大丈夫〜!」と言うので、信じていたのですが、その波がみるみる高くなり、父親が「お〜?!」と言いながら私に倒れこんで来たのです。突然のことで上も下もわからず鼻から口から海水が入ってきて、父親が重くて息ができず、真っ暗闇。
その後、「はははー!大きかったなーびっくりしたなー」と笑いながら私に話しかけて来ましたが、大人が無敵ではないのだと悟った出来事でした。その年は海に入りませんでした。
                        
                        
ゴロスマチャハヤ
女性/42歳/千葉県/派遣
                            2018-02-05 12:57
                            

