今日の鼻歌
【 Remember me / くるり 】
こないだNHKの【 ファミリーヒストリー 】で津川雅彦さんの回を見ていました。
津川さんが映画監督デビューするにあたり、名監督であった祖父と叔父に連なる名門『マキノ』の姓を冠して『マキノ雅彦』を名乗りたいと、ご壮健であった叔父のマキノ雅弘さんを訪ねた際に、かけられた言葉が興味深かったです。
マキノ監督曰く…
「自分の金で映画を撮るな!」という。
自分の金で撮った映画は自分のためのモノであってロクなモノにならない。必ずスポンサーをつけて、大衆に向けた映画をとるべし。
といった趣旨の助言。
作品に対する熱意はよし。『私費を投じた』といえば一見、美談にも聞こえる。
しかし、そこに生じる自意識過剰や、個人の借金という余裕のなさが、作品に影を落とすということか。
これね。
僕が永らく敬愛して止まない【押井 守 監督】も、トークショーで、まったく同じことを言ってた。(^◇^)
プロの商業監督であればこそ、社会行為として、映画という経済活動を成立させ、その上でお客さんを楽しませろ!という。
映画は撮るだけじゃなく、小屋でかかって、お客を入れて、感想が語られて、始めて映画という行為が成立する。スポンサーもプロデューサーもお客さんも皆がハッピーにならなくてはいけない、ということを常々、語っておられる。
レストランもね。
こういう道理がわかってないがゆえに、若くして独立してはあっという間に失敗するヤツがたくさんいます。
作りたい料理が作れない、作りたい料理が作りたいから独立するんじゃなく。
作りたい料理が作れなくても、会社やその中にいる他人をまきこんで、作りたい料理が作れる状況を構築できるだけの洞察力・説得力など実力を備えた人が、あらたに誰かを幸せにするために、社会に貢献するために、あるいは価値あるものを守るために独立するんです。
ちょっと、
あらためていろいろ考えちゃったな(  ̄▽ ̄)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-02-19 06:33