ママチャリと激突のはずが
昨年の冬の事でした。スポーツタイプの自転車で車道を走っていると、スーパーマーケット前の歩道から子供を後ろに乗せたママチャリが出てきたんです。「あ、ぶつかる」と思ったところまでは記憶があるんですが、気づくと右肩から道路に落ちて、勢いで肩がアスファルトに擦れるのを感じて意識が戻りました。怪我などなく、すぐ立ち上がってぶつかったはずのママチャリを探すと、なんと、遠くの方へと何もなかったように走り去っていくではないですか。ブレーキを思いっきり握ったとは言え、自転車がママチャリにぶつかってもおかしくない状態だったのに、周りにいた人もまるで何もなかったよう。一体、僕はなんで転倒したのか。ほこりを払いながら、車道の真ん中あたりまで飛んだ自転車を起こしていると、原付のおじさんがやってきて、「大丈夫かい?」と一言。どこかでドラえもんが道具を使ってくれたに違いない、としか考えられない出来事でした。
藤原のドビンチョ
男性/42歳/東京都/会社員
2013-08-14 12:41