社員掲示板

本日の案件

本部長、秘書、社員の皆様、お疲れ様です。
3年前、私が全国のチェーン店の緊急対応をするメンテナンス会社に勤めていた時のことです。
当時の手配先業者さん達はいわゆる職人気質の気難しい方が多く、
中でも口調がすごく荒っぽくて、どうしても苦手なおじさんがいました。
そんな中、後に「平成27年9月関東・東北豪雨」と呼ばれる未曾有の豪雨災害が起き、
浸水してしまった関東・東北の沢山の店舗から一斉に緊急対応依頼が殺到しました。
しかし被害が広範囲に渡ったため、どこの業者もてんてこ舞い。
対応してくれるところが見つからないまま、時刻は午前0時を回ってしまいました。
よりにもよってその日は私の誕生日。雨は降り続け、店舗からの催促電話は鳴りやまず、
もう本当に泣きたいような気分で頭を抱えたその時、例のおじさんから1本の電話が。
「近くの浸水対応があらかた終わったところだから、他にもあるなら行ってやる」
いつも通りの怒ったような口調で告げられた、信じられないような救いの言葉。
結局その日、朝方まであちこちの店舗を回ってくれたおじさんに、本当に頭が上がらない思いでした。
ぶっきらぼうだけど仕事に真摯で頼りがいがある一流の業者さんを、
表面の印象で「怖い人」と決めつけていた自分が心から恥ずかしかったです。
最初は散々な誕生日だと思ったけど、苦手だと思っていたおじさんの印象を改めることが出来、
そのおじさんからも、朝まで必死についていった自分の姿勢を認めてもらえたこの日は、一生忘れられない日になりました。
あれから3年、会社は転職してしまいましたが、そのおじさんとは今でも時々飲みに行くほど仲良しです。

ヤングコーン閣下

女性/39歳/東京都/会社員
2018-02-27 12:47

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