案件
皆様お疲れ様です。
いまから38年前、日野市の某電機会社の新人社員だったころのことです。
新人研修を受けていた午後、うつらうつらしていた時、所属部門の責任者から「今からROMが焼きあがる、これを明日の午前9時までに高知の現場へ届けなさい」という指示をもらいました。
当時は翌日配送の宅配便などなく、緊急の場合にタクシーの運転手さんに一晩かかりで、東京から数百キロ離れたところへ運んでもらうことも多々ありました。しかし、当時は四国に橋もかかっておらず、ROMの焼き上がりは夜になるとのことで、タクシーで飛ばすこともできませんでした。
焼きあがったROMを渡され、上司に「どうやって行けばいいですか?」と尋ねると、「そんなもん自分で考えて行け~!!」と怒鳴られて会社を出発しました。頭の中ではスパイ大作戦のテーマが流れていました。
当時はスマホもネットもありません。東京駅へ行く途中、時刻表を買い、飛行機は無い、とりあえず最終の新幹線で名古屋まで行ける、ならばと最終の新幹線に乗りました。新幹線の車内で色々と探し、大阪空港から始発の高知行きに乗ればギリギリ間に合うことを見つけ、名古屋で下車、多治見へ移動して夜行列車に乗り、朝6時に大阪駅へ到着、タクシー運転手さんに事情を話すと「よっしゃ!飛ばしたる~」と大阪空港へ、幸運にも座席が空いていたので、始発便に乗り、高知空港へ到着、タクシーで現場へ、午前8時45分に到着しました。
ROM交換作業をお手伝いして、先輩社員が動作確認を行い、顧客立会検査を壁に背中をつけて倒れないようにして夕方まで耐えました。
先輩社員が上司と話して、翌日の昼から研修に戻れば良いということになり、その日の夜はカツオのタタキをごちそうになりました。めちゃくちゃ眠かったですが、初めての高知で食べたカツオのタタキは美味しかったです。
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2018-02-27 13:20