忘れられない一日、の始まり。
10年くらい前、先輩が経営していたカフェを手伝っていました。
モーニングサービスもやっていた店ですが僕のシフトはランチからなので、いつも通りモーニング営業の終りぎわに出勤し、何の気なしにフロアを眺めていました。
フロアにはカップルが一組だけ。
後から、作業着の男性が二人入ってきました。
また、しばらくして、カジュアルな若い男性2人。
また、しばらくして、熟年夫婦みたいな男女2人。
また、作業着をきた男性2人。
モーニングのおわりに来店が続くのは珍しいなぁ、なんてボンヤリしていたら、いきなり、全員が一斉に立ちあがる!
素早い動作で、
最初にいたカップルを取り囲みました。
なんと。
最初のカップルと思われた二人は、
男が恐喝犯、女性は被害者だったらしいのです。
後から二人づつ、順繰りに入ってきた8人は
全員が刑事。
後日、新聞によりますと。
女性が某所に置き忘れたバッグを拾った犯人が、超プライベートな情報を入手し、それをネタに金品や身体の関係を迫っていた…という話。
どうやら女性にマイクをつけて、会話をこっそり聞きながら『恐喝の現行犯』となる言動を確認したところで「 検挙!」されたものと思われます。
それにしても、ドラマとは全然違う。
いきなり8人に囲まれ、強面の屈強なオジさんに両脇抱えられ、犯人も一瞬であきらめてましたけど、僕が犯人でも、とても抵抗しようなどとは思いませんね。
後から聞いた話では、店の半径200m以内の民家には、あらかじめ、外出を控えて施錠するよう一軒一軒、触れ回っていたというし、バックアップのパトカーや警官も配備されていたらしい。
逃げられるわけない。
1人 2人で犯人宅を訪問し、犯人が刑事を突きとばして逃げるとか、そんなことは、ドラマだけなんだ。
しかし、物を壊されたり、誰か襲われたらどうするのか?とか思ったけど。
一番、偉いっぽいオジさんに「コーヒー代、ここに請求してください」と出された名刺に『機動捜査隊 隊長 〇〇 』と書いてあって。
機動戦士! 特捜最前線! (゚∀゚ 三 ゚∀゚)キター
とか、浮かれてしまい(笑)
カッコいいから、ま、いいか、と (*´ω`*)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-02-28 07:05