社員掲示板

本日の案件

皆さん、お疲れ様です。

昔、僕は冬が大嫌いでした。
寒いし暗くなるのも早いし、いいことなんてないと思っていました。
冬は気持ちが暗くなって、背中を丸めて俯いて過ごしていたと思います。
半分冬眠しているような気持ちでした。

当時僕にはお付き合いしていた大好きな女性がいました。
彼女は、僕に冬の良さを沢山教えてくれました。
例えば、冬には空気が澄んでいて遠くまで景色が綺麗に見えること。
白い息が空にうち上がっていく様子。
願いを集めて雪が降ってくること。
星が綺麗なこと。星座が沢山見えること。
耳たぶや鼻先の冷たさを比べ合ったりして、彼女のいた冬は温かでした。
次の冬になる前に彼女は帽子と手袋を編んでくれました。
そうして、僕はいつしか冬が楽しみになり、大好きになっていました。

もう二度と会えなくなってからも、くたくたになるまで帽子と手袋を使いました。
冬の空に願いのように白い息を吐きながら。
何度も冬を好きにさせてくれた彼女のことを思いました。
そして、今日は奇しくもその女性の誕生日でした。

朝から寒くて、ちょっと冬が戻ってきました。

エリーマイラヴ

男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2018-03-07 12:36

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。