あれから…。

穏やかな海が突如悪魔に変身して、多くの人々を飲み込んでから7度目の春…。
未だに行方不明になっている人達も多数…自然の猛威にあまりに無力である事を思い知らされた悪夢のような一日。
テレビやラジオでは「忘れてはいけない！」と盛んに言っているが、時間とは無情なものだ。
それでも世の中は進み続けて、いつしかあの悪夢のような一日も少しずつグラデーションのように風化されつつある。
なぜ風化されてしまうのだろう…それは我々が悪い事を忘れて、前に進んで新しい希望を持てるようにという気持ちの裏返しなのかもしれない。
そしてもうひとつ…原発事故。
あれは完全な人災だ…愚かな人間の傲慢さが生んだ悲劇としか言いようがない。
あれから我々は進歩しただろうか………そんな事を考えると人類が地球上で謳歌できる時間などほんの一瞬なのかもしれない。
いずれにしても、被災された方々には物理的な復興の道は遠くても、心の復興… 心の立ち直りを願ってやまない。
改めて、静かな気持ちで………合掌…。

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