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本日案件

お疲れ様です!
本日の案件ですが、私の人生の名シーンと言えば、
高校3年生の時に出場した空手の大会です。
私の父は空手道場の師範をしており、
私は物心がついた時から
強制的に道場に通わされていたのですが、
私はそれが本当に嫌で、
空手が好きだと思った事は一度もありませんでした。
何より私には格闘家として必要不可欠な、
「闘争心」というものが無く、
負けても悔しいと思えるメンタルを
そもそも持ち合わせていなかったんです。
ズバ抜けたセンスがある訳でも無いので、
大会に出ても師範の息子でありながら、
予選で敗退する事がほとんどでした。
何度辞めたいと思っても、
父が師範である以上辞める事は許されませんでした。
しかし、高校3年の頃。
高校を卒業すれば親元を離れ、空手も辞められるので、
最後くらいは真面目に取り組んでみよう思い、
春の大会に向けて猛稽古をすることに。
そして、迎えた大会当日。
その大会は、新潟、福島の道場を中心に
出場する大会で、
地方大会ですら予選落ちするレベルの私でしたが、
その大会では、トーナメントを勝ち進み、
なんと初めて決勝まで進んだのです。
決勝戦はお互いに技有りが取れず、
判定も引き分けで延長戦に突入。
しかしそこで、両選手これまでの
トレーニングの差が出てしまうのです。
それは、スタミナ。
延長戦で完全なスタミナ切れになってしまった私は、
もはや立っているのがやっと。
対してスタミナが残っていた相手選手は、延長戦で
私の顔面に飛びひざ蹴りを繰り出して来たのです。
もろに顔面に喰らいそのまま倒れ、
意識はあったのですが、
立ち上がる体力が残っていませんでした。
決勝戦は敗れましたが、
体力が0になるまで試合をしたのは生まれて初めて。
「負けても清々しい気持ちというのは、
こういう事なんだな。」
と、13年やっていて初めて感じた瞬間でした。
これが、私の人生の名シーンです。

カンチは馬鹿正直

男性/38歳/神奈川県/会社員
2018-04-03 14:56

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