今日の鼻歌
【 太陽にほえろ!愛のテーマ / 大野克夫 】
子供の頃、
世田谷の『経堂』に住んでいました。
小学校へ通う道は一本道。
家からは経堂駅は反対方向でした。
その一本道で、朝、通学の時、何度か
逆方向を駅へ向かう『七曲署の長さん』こと俳優・下川辰平さん(故人)とすれ違うことがありました。
ご本人です。
ベテランで温情派、マジメで堅実。ボスが不在の時には捜査一課を取り仕切ることもある長さん。今にして思えば、バックアップを任せてこれほど頼りになる役どころもありませんが、そんなもの子供にはわかりません。
カッコいい若手刑事や、ダンディなボスや、渋い山さんの中で『ただのおじさんキャラ』でしかない『長さん』は子供には不人気です。
しかし。
道ですれちがう、実物の下川さんはめちゃめちゃカッコ良かったのです!
胸板厚く、足も長く、姿勢が良く、スーツが似合う。
石原裕次郎さんや松田優作さんなど、他の俳優陣が皆、極めて身長が高かったんでしょうね。テレビで見る長さんはズングリと小柄に見えましたが、実物は背も高く精悍なイメージでした。
いつもレイバンのティアドロップのサングラスをかけて、早足で駅に向かう長さん。
僕は思わず、何度か「長さん!」とか「おはようございます!」とか声をかけちゃったりしたんですけど。
そのたびに毎回、シュタっ!と、右手の人さし指と中指を立てた敬礼みたいなポーズをしながら「ようっ!」と笑顔で返してくれるんです。
むちゃくちゃ、カッコ良かったッス(* ̄∇ ̄)
下川さんだって最初からオジサンだったわけじゃない、若手のイケメン俳優の時代もあったでしょう。往年の映画スターの底力を見た気がしました。
しかし、学校へ行って話しても誰も信じてくれなかったですけどね。
「長さんがカッコいいわけないじゃん!」って(笑)
本当だったんだけどなぁ (。-∀-)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-04-08 05:19