案件
皆様お疲れ様です。
日本ではあまり見ないのですが、何故か海外では幽霊を見ることがあります。
何をするでもなく、壁や天井から、すーっと出てきたり、ぼーっと立っているだけなので、特に気に留めることもなく放置しています。
ある時、2週間の予定でボストンへ行った時のことです。部屋に入ると、ここも居るんだと感じながら、荷物を片付けて、晩ごはん代わりのスナック菓子を食べながらテレビを見ていました。
すると、目の前をパタパタと子供が走る音がしました。無視してテレビを見ながら菓子をつまんでいると、右から左、左から右へとパタパタと走り、最後に窓際まで行って足音が止まった時に、カーテンが膨らみました。
ん…、遊んで欲しいのかな?
窓の方へ行って、カーテンをめくると、5歳位の女の子が白いドレスを着て、ニコニコしながら立っていました。彼女の身体は透けているので、身体を持った子供ではないことはわかっていました。
気づいてくれたことが嬉しかったのか、その日から夜部屋に戻ると、彼女は部屋を走り回り、好き勝手に遊んで、午前4時ころにベッドに入ってきて大人しく消えていく2週間を過ごしました。
そして、チェックアウトの日にレンタカーの鍵が無くなりました。早朝便でしたので、午前4時前にはチェックアウトして空港へ行かなくては間に合わない、焦って探しましたが、何処にも鍵が見当たりませんでした。
「鍵を持っているならば、返してくれないか?」、「返してくれないと嫌いになるよ」と言うと、目の前のテーブルに積まれた雑誌の中でコトンと音がして雑誌が膨らむのが見えました。ページをめくると雑誌の中ほどに鍵が挟まっていました。
「返してくれてありがとう」、「また来るからね」と言って、チェックアウトしました。
半年後に出張で訪れた時には、彼女に会うことはありませんでした。
次の世界で幸せでいて欲しいと願いました。
FUJI2
男性/66歳/東京都/自営業と自由業は違うんだぞっと…個人事業主さまは言ってみる~
2018-04-17 13:59