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島根の海

子どもの頃、毎年夏休みには山口県の祖父の家に帰省していました。
祖父の家の隣には、お母さんの幼なじみが住んでいて、毎年そこの家の子どもと会うのを楽しみにしていました。

ある年に、その子の家族が島根県の海に行くと言うので、私だけが連れて行ってもらいました。

海に着くと、小さな船に乗せられ、あっちの島に行って泳ぐよ!と。
素敵な経験でした。

ですが。帰りの船が途中で止まってしまったんです。そこの家のおじいちゃんが運転していて、乗っているのは家族と私の5人だけ。なぜか飼い猫も一緒でした。

夏の暑い日差しの中、止まってしまったエンジンと悪戦苦闘する隣のおじいちゃん。
海に飛び込んで、岸に泳いで行く、と言い出す隣のおじさん。
そんなの無理だよ!9歳だった私でもわかる。

このまま無人島に流れ着いて15少年漂流記みたいな生活をするのかな?
もしかしたらこのまま干からびてしまうのかも??

私の家族はだれもいないし、怖いし、不安で不安で震えていたのをおぼえていますが、

どうやってかえれたのか?、実はほとんど覚えていません。
母親によると、あまりに岸に戻ってこないのを心配したとなりのおばさんが、迎えの船に見に行かせたようです。
でも、となりのおばさんは一緒に乗ってたはず。猫を抱きしめながら。
謎すぎて思い出してもホラーです。

あぷりこっとん

女性/48歳/東京都/休職中
2018-04-30 17:59

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