いいことなのか、それとも悪いことなのか。
昔の欧州には『アナグマ追い』という娯楽があったそうで、穴熊(タヌキかレッサーパンダみたいなヤツ)の巣穴に犬をけしかけて、捕まえさせたり、咬み殺させたり、その様子を見て人間が楽しむ、という見せ物だったらしい。
もちろん今は動物愛護から禁止されていますが、闘鶏や闘牛、あるいは人に置きかえて、相撲やレスリング、野球観戦といったスポーツも、人間がもつ闘争本能や暴力衝動を、衆人環視の対象に代替えさせて解放する行為。現在まで続く人間の性です。
道義的なことはさておき。
犬種図鑑には「アナグマ追いの流行により多くの犬種が作出された」とあります。
要するにアナグマの巣穴に入りやすい短足体型の犬やら、アナグマの反撃に負けないように、分厚くタプタプの皮をもった犬など『アナグマ競技用の犬の品種改良』が流行した時期があったということです。
今さら、犬の品種改良やブリーディングの是非は問いません。
狼だかコヨーテを小型化して家畜化した時から人間の『原罪』は始まっていて、犬を使役することも、犬と暮らすことも罪の軽重に差はないと思います。
ただ、後々の犬種図鑑には、こう書かれるのかもしれません。
「21世紀 初頭の日本ではその生活環境にあわせるように、あるいは多様な趣向や、個人が思うところの個性を満足させるべく、多くの犬種がより小さく小型化され、スタンダードカラーは無視され多様な毛色、アルビノなどの劣性遺伝のカラーも平然とブリーディングされた悲しい時代であった 」とね。
いいことなのか、悪いことなのか。
さてな (。-∀-)
僕は犬バカとして、原罪は免れぬとしても、悪意うずまく中に、無知なまま、巻き込まれたくはないがな。
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-05-09 04:41