本日の案件
最近ではありませんが、社会人一年目の時にやってしまった「買い間違い」は今でも忘れられません。
当時、私はインテリアデザイン事務所で働いていました。上司から、モデルルームに使用する造花やフェイクグリーン(偽物の植物)を購入してくるよう言われました。とっても早口の上司で、メモを取るのが大変でした。その中で「カキも買ってきて」と言われました。突然出てきた「カキ」に驚き、「すみません!カキってどんなものですか?」と聞くと、上司はムッとした表情になり「6つ買ってきて!他のこの植物と並べて使うから‼︎」とだけぶっきらぼうに言われ、それ以上質問を受け付けてくれませんでした。
カキって何だろう…
海のカキなわけないし…今は5月なのに果物の柿が必要なのかな…
そんな不安を胸にお店へ行くと、果物の柿は季節外のため売ってません。上司に何度も電話をしましたが出ません。閉店時間も間近。その日買わないと間に合わない物でした。仕方なく、似た色の果物の「オレンジ」を買いました。
しかし、帰りの電車でも「カキ」に不安があり、「カキ」と読む物を連想ゲームしていると…ありました、一つ。花の器と書く「花器(かき)」が!!!
業界用語なんですかね…仕事以外で花瓶を「花器」と言う人に出会ったことがありません。
会社に戻ってから上司に大目玉をくらいました。「なんで電話くれないのよ!!」と言われましたが、携帯に何度もしました…とも言えず。
数ヶ月後、その上司が素敵にオレンジを使ったインテリアコーディネートをしてくれました。「私がつくった在庫品を使って下さり、ありがとうございます」と言ったら「あら、あなたが間違ってくれたおかげでこんな良いものが作れたんじゃない」と言われました。怖い上司でしたが、カッコイイと思いました。 それと確認ってとても大事だと実感した失敗でした。
ミンミンニャンコ
女性/34歳/千葉県/会社員
2018-05-17 14:01