本日の案件です。
本部長、秘書、社員の皆さまお疲れ様です!
私が働いた興味深い場所の仕事は廃病院の警備です。
その病院は6階建で地下もある総合病院でした。完全に無人で電気も通っていません。
夜9時から夜中の3時までの半端な時間の勤務。
勤務は完全に一人です。勤務に就く前と終わりに警備の本社に電話をして出退勤を報告していました。
勤務中に3回全ての階の見回りをしなければなりません。無人の病棟は静かでしたが、雨の日はいろいろなところで水の滴る音がしていました。
廊下には薬品の便が転がっていたり、何故か窓ガラスが割れていたり、「第一手術室」と書かれた看板が外れかけて天井からぶら下がっていたり、ごちゃごちゃしてました。電気が通ってなかったので懐中電灯を消すとほんっとうに真っ暗目の前に何かがあっても全然わからない状態。
新人の人が勤務中に地下を見回っていた時迷路のような廊下から出られなくなり、パニックになって電話をかけてきたことがあると上司の人が言ってました。
私は勤務中はとても怖くて、静かなのが恐怖を増幅するので、一人大声で歌を歌いながら見回りをしてたのを思い出します。何故か地下の一番奥に変なプールみたいなのがあって黒く濁った水がたまっていました。長い棒でその水の深さを測って、その数値を日誌に記録しなければなりませんでした、それを図るためにプールの側に一人かがんでいる瞬間が一番怖かった、濁った水から手とか出てきて引きずりこまれたらどうしよう!と考えながら、より大声で歌ってました。
あのプールはなんだったんだろう?
今はその病棟は壊されてなくなり、警備の仕事もなくなりました。
この勤務のおかげで、暗闇にいても全然怖くなくなりました。
今にして思うと、肝試しみたいで楽しかったなー。
山陰のラテンドーナツ
男性/41歳/鳥取県/コールセンター
2018-05-28 13:49