努力が水の泡案件。
デザイン会社にいた頃、私を含め6人でプロジェクトチームを作って、ある大企業のCI(コーポレイト・アイデンティティ)を担当していました。
CIというのは、企業イメージの統一という意味で、社名の文字(ロゴタイプ)から企業のイメージカラー、封筒・便箋・カレンダー・看板・その他ノベルティ製品(企業名が入った品物)や印刷物を決定する大きなプロジェクトでした。
そして何度も打ち合わせをして、いよいよ決定という直前に、他のデザイン会社にこの仕事をそっくり持っていかれた事がありました。
その会社は、私がいた会社よりもはるかに安い予算と見積もりだったそうです。
あの時は本当にショックでした。
チーム全員で何度も徹夜して研ぎ澄まされたデザインでクライアントも気に入ってくれていたのに……しばらく抜け殻のような気持ちで過ごした事がありました。
今振り返ってみると、いい経験だったと思えるようになりましたが、でも二度とあんな経験はしたくありません。
コロンボ
男性/69歳/神奈川県/自営・自由業
2018-06-19 08:43