体験談その二
まだ私が結婚する前、実家暮らしの頃、祖父が亡くなった時の出来事です。
農家だったらしく、親戚が多くて、家の近所は親戚だらけで、祖父の通夜はそれは大人数でした。
昔からの風習なのか?霊柩車に乗せる前に、白い鳩を飛ばして、送り出す。
私は初めての親族の通夜、葬式でした。
その日は風も無いのに、霊柩車に乗せる時、玄関から、おかんを運び出す時に、表札が風も無いのに、カタンと音を立てて傾いて、何で?と思いました。
台風でも傾く事はなかった表札が、送り出した時に傾いたのです。
そして、その夜、お坊さんが鳴らす、お鈴の音が、ちょうど、真夜中、皆が寝て居て、私がそのお鈴の音で、目が覚めて、だんだん、遠くだった音が、だんだん近くに聞こえて、玄関の前辺りではっきり聞こえました。
何で?お鈴が?こんな真夜中にお坊さんが来る訳ないし、急に怖くなって布団をかぶり、耳をふさいでましたけど、暫く、音は鳴ってました。
何だったんでしょうね?
何人かで寝ていた人に話しても、誰もそのお鈴の音を聞いてないと、あんなにはっきり綺麗な音を聞いてないんです他の人は。今でも不思議ですよ。
白頭鷲
女性/63歳/東京都/パート
2018-06-28 22:37