リトル・リチャード~ビートルズ~ドリフ
ロックンロールの名曲に「Long Tall Sally」という曲があります。1956年、リトル・リチャードによって発表されました。エルヴィス・プレスリー、キンクス、レッド・ツェッペリン、ブルース・スプリングスティーンなどがカバーしていますが、何と言ってもビートルズのバージョンが有名です。ハードな演奏、ポール・マッカートニーのリトル・リチャードばりの絶叫ヴォーカル、まるでパンクのような雰囲気さえあります。
そして1966年、そのビートルズが日本公演を行った時、前座でこの曲を歌った日本のグループがいました。ザ・ドリフターズです。映像も、2本も残されています。
それを観ると、仲本工事氏(ギター)がヴォーカルをとり、途中で高木ブー氏(ギター)と荒井注氏(本来はキーボードですが、この時はギターを持っています)がステージを走り、最後は演奏が終わると同時に全員がひっくり返ります。そして加藤茶氏(ドラム)が中央のマイクに寄り「バカみたい」と言い、いかりや長介氏(ベース)が「解散!」(もう一本では「逃げろ!」)と叫んで退場…という流れです。
ドリフがビートルズの前座をやったという話は早くから知っていましたが、初めて映像を観た時は、驚くと同時に「本当だったんだ…」と何とも不思議な気持ちになったのを覚えています。
ちなみに、ビートルズの日本公演は66年の6月30日、7月1日、2日に計5回行われましたが、ドリフが出たのは1日までだったそうです。そのドリフが出なかった2日の公演を観た客の中に、東村山市の高校二年生、志村康徳氏がいました。その後、彼がどうなったかは…、説明は不要ですね。
以上、長くなりましたが、ビートルズが来日した時期ということでご了承下さい…。あれから52年、私はもちろん、後追いのファンに過ぎませんが、やはりこの時期は特別です。
ラヴポールT
男性/42歳/茨城県/会社員
2018-06-30 01:43