社員掲示板

ぼんやりと考えてみた

犯罪者がこの世を去り、それを神と崇める人々がいる。かの人物の何が人々の心に入り込み、惹きつけているのだろうか。
教祖と呼ばれた彼自身にもきっと分からない事なのだろう。
メディアはこぞって今回の処刑を報道する。
当然、被害者遺族に寄り添う風を見せて、その目は処刑を断行した法務大臣に対して非難の目を向ける。あらゆるジャーナリストを前面に押し出して死刑執行によって国家権力が事件の真相を闇に葬ったという形を作り、それを民衆の前に見せるのだろう。
長年、オウム事件を取材して来た女性ジャーナリストはこれで事件の核心を知る事は出来なくなったと話したが、これだけの年月をかけて取材しながらも真相のカケラも見られないような無能な人間には誰が何を語った所で理解も出来ないだろうし、根本的にあの犯罪集団が何を語ろうと、所詮は下らない心理分析の材料になるだけで何も明らかにはならないのは誰もが分かっている。

しかしメディアはそれで終わらせない。自分たちの書いたシナリオが事実として、歴史として残すのが彼等の義務だから。
かの教祖の教えはひと握りの人々の心に深く根付いたようだが、メディアという恐ろしい神の教えは全世界の人々の心の隙間に入り込んで支配をしているのだから。
偏向報道やフェイクニュースが横行する現代でも多くの企業はメディアに多額の広告料を支払っている。国家さえも揺るがす権力を持つメディアには逆らえないのが実情だとしたら、とてつもなく恐ろしい話だ。
真実も虚構も紙一重の世の中。ニュースを見て新聞を読んで得た知識が正しいのか。
自分の頭で考えよう。
大した脳みそではないけれど、無責任なニュースキャスターの言葉よりも良い答えに導いてくれそうな気がする。

貞っ子

男性/60歳/東京都/会社員
2018-07-07 03:07

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