樵日記・渦中より天に唾を吐く
昨日の昼下りから、やっと瀬戸内
らしい夏空が戻り始めました。
しかし、社員の皆様も周知の通り、
先の豪雨の残した爪痕は尋常では
ありません…。
すぐ近所でも犠牲者が出たり、
辺り一面『湖』に化けたり、幹線も
至る所で寸断されたままです。
市街・郊外でこの有様なので、
山間の集落や高齢者の一人暮しの
家など、報道されない孤立した
地域は地獄そのものです。
昨日から電力会社の指示に
従い、倒木が電線を切断したり
電柱を倒した箇所を回っては
復旧作業にあたっています…が。
倒木を処分していると、近所から
体の不自由な方や、杖をついた
高齢の方がやっとの事で這出てきて、
インフラや道路の復旧を懇願される
んですよ。
悲惨過ぎて、目を見て話が出来ません。
我々は下請け樵なので、せめて
車一台通れる様にするべく、
チェーンソーからスコップに持ち換え、
時間の許す限り土砂や石を避けて
あげる位しか出来ません…
元々災害の少ない地域で防災意識が
低かった点を差引いても余りある
状況で、今年中に完全復旧出来る
予感が、私の中に既にありません。
暫くは普段の業務そっちのけで
復旧作業にあたると思いますが、
カラリと晴れた空に八当たりする、
そんな忘れられない夏です。
駄文失礼しました。
つきのわ上等兵
男性/43歳/愛知県/会社員
2018-07-09 01:01