路上ライブのはなし
路上ライブにて。
ハタチ前後の頃、路上ライブをしていた自分。
路上ライブは知り合いのA君とやっていた。
僕はエレキギター、A君はアコースティックギターを。
曲はオリジナルから、カバーまで様々。
毎週歌っていたので、地元ではちょっとした有名人に。
とはいえ、路上でお金を稼ぐなんてことは滅多にない。よくて数百円程度。
しかしある年末の時期。泥酔したサラリーマン風の人々から(記憶が正しければ4人だった)
「いやー良かったよ」
と言われ、さらに
「とっておきな」
と言われて8000円もいただいた。
最初は受け取れなかった自分たちも
「ありがとうございます!」と言ってそのサラリーマン風の人々からお金をいただいた。
もちろん、そのお金は2人で山分けしたのだが、2人の使い道は対照的だった。
自分は、その臨時収入を得て楽譜を買った。
だがA君は、その臨時収入をビデオの延滞料金に使ったとか。
そんな青春の記憶。
あれから約15年、当時2人の若きミュージシャンのタマゴ達は路上ライブからはすっかり遠ざかり、それぞれ別々の道を歩んでいる。
しかし、街中でストリートミュージシャンを見かけるとよく足を止める。
そうして思う。
頑張れって。
けいごん
男性/42歳/神奈川県/フーテン
2018-07-29 15:14