本日の案件
本部長、秘書、皆様お疲れ様です。
本日の案件ですが、私が今の会社に入社して1年目の頃の話です。
当時は今よりも仕事がなく、毎日定時に上がっては街にナンパに繰り出していました。
その頃に覚えた必殺終電後の『始発まで飲みにいかない?』を使って、珍しく女の子と朝まで楽しく飲めた日の事でした。
けっこうべろんべろんに酔っぱらってた私は、恐らく何事もなく無事に女の子を見送って、何とか家路について爆睡しました。次の日も仕事でしたが、当時は飲んだ次の日は意地でも遅刻しないという謎のポリシーを持っていた私は、ほぼ無意識に起きて会社に行こうとしました。
そのときです。
あれ、鞄なくない?
一気に血の気が引きました。
あれまじで鞄ないんだけど。
一通り探して、家には無いことがほぼ確定したことを悟った私は、会社の社員証や財布が入っていたことに絶望しながらも、駅にかたっぱしから電話しましたが鞄は届いていないとのこと。
もうどうしようないので、上司に連絡し、取り敢えず会社に来いと言われ、泣きそうになりながら手ぶらで家を出ました。
信じられないくらい重い足取りで、このあとのいろいろ面倒な手続きに絶望しながら駅まで歩いていました。
ふと、通りの道沿いにある公園が目に入り、ベンチに座って会社サボってやろうかと考えながら公園に入りました。
そしたら、公園のベンチに見覚えがある鞄が。
何と、私の鞄が行儀よく座っていたのです。
一気に身体の力が抜けました。
何でこんなところにあるんだ。
全く記憶がなかった私ですが、取り敢えず中身を確認し、無事に中身が全てあることを確認。
本当によかった。
その後は泣きながら無事に出社しました。
ごの
男性/35歳/東京都/会社員
2018-08-01 07:12