やっちまった案件〜仕事中にあれ壊しちゃいました
本部長、秘書、リスナー社員の皆さま、お疲れ様です。
私が過去、仕事中に壊してしまったものは…硯(すずり)です。小学校の書道の授業でも使う、墨をするアレです。
私はバツイチなんですが元夫が日本画家で、私はその助手として手伝いをしていました。
自宅兼アトリエですので、筆やら絵の具やら、絵の道具が日常的にそこかしこに置いてあるような環境です。ある日、私が台所仕事をしている時、キティちゃんの缶ケースを落としてしまい、台所の流し台のすみっこに置いてあった、問題の硯に当たってしまいました。
キティちゃんの方は無傷、そして硯は…角の繊細な部分が欠けてしまったのです…。
その硯は、元夫が大学を首席で卒業した際の、ご褒美の品らしく、素材は中国のナントカという貴重な石で出来ていて著名な硯職人さんにより仕上げられた、ウン十万円はくだらない大変高価なシロモノなのでした。
その後、元夫からは超絶怒られ、とある硯専門店で修復を頼みましたが、完全な状態に戻る事はなく…数年間ネチネチと硯すずりスズリ…と事あるごとに攻められ続け、硯事件の4年後くらいだったでしょうか…私は家を飛び出しました。
硯が欠けたあの瞬間、壊れかけた絆は修復することはありませんでした。
無傷のキティちゃんは、まだあの家にあるのかな…。
トリプルルッツ・トリプルループ
女性/48歳/東京都/会社員
2018-08-06 11:50