友達なんかいらない①
25才くらいの時だったと思います。
『友達』の結婚式の余興を数人でやることになり、その内容について僕が冗談半分に文句をつけたら、次の打ち合わせの時に仲間ハズレになっていました。
「まったく、いい歳して中2かよ」と。
数人は小学生からの付き合いでしたけど。なんとなく その頃から、みんな、仕事が忙しかったり、生活に困窮してたり、嫁さんのいいなりだったり、気持ちに余裕がなくて、ギスギスしたり、軽く裏切られたりすることもたびたび。
僕は僕で仕事で昇格して忙しかったこともあり、ある日「縁を切る、友達なんかいらない」と決めて、一切のコンタクトを断ちました。
以来、30年近く。
もちろん、親兄弟も仕事仲間もいましたけど。
最初の頃は「何か困ったり寂しくなったりするかな」と心配もしましたが。
結果、何 不自由なく生きてこられました(笑)
もともと子供の時から、独りで普通に遊べちゃう子でしたが。好きな音楽と映画とアニメと小説にまみれ、仕事を山ほどやりながら、特に犬と二人暮らしをした11年は幸福でした。
だから友人との人間関係で悩むような人には「何も困らないから さっさと切れ」とアドバイスしています。
別に村の掟に従わなくては畑の用水を回してもらえないって時代でもありませんし。
うちの彼女さんとも良く話をするんですけど。
「人は独りでは生きていけない」というのは本当。
しかし、人間が生きていくのに必要なのは属さねばならない『社会』と、自分以外の『他者』であって、僕はその『他者』は人間以外でも良いと思っています。
犬や猫でもいいし、SNSのなりすました誰かでもいいし、ロボットでもAIでもいい。映画や音楽、アニメキャラでも、モデルガンでもいい。
そういう意味では僕は音楽を嗜好品として消化したことはないし、犬と暮らすにあたり『ペットを飼ってる』と思ったことはありません。
一方的な思い入れにすぎないかもしれませんが、他者=パートナーとして最大限尊重してきたと思います。
心通う(と、思えるだけの)他者がいれば、生きていける。
少なくとも僕は、
半生をかけて実践しました。
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-08-30 03:55