ビギナー
今は亡きゲームプロデューサーの飯野賢治さんの話ですが。
飯野さんの会社で新作ゲームのプロットを一般公募をすると、ほとんどの応募者が「考えすぎ」だという。
一行目からいきなり『最終戦争後の地球。わずかに残った人類は…』とか「やたら壮大にしたがるんだよね」(笑)と。
そうじゃなくて。
「的にボールを当てる」というぐらい単純なストーリーのほうが、飽きのこない、誰もが楽しめる、ヒットゲームの要素があるのだそうな。その中で「今までとちょっとだけ違う」というアイデアを折り込むのがミソ、だと。
僕らが経験してきた新しいことも、技術やアイデアは進歩の結果かもしれないけど、実はストーリーは昔からある単純な話だったりする。
携帯電話も、電話を持ち歩けるようにしただけ。
スマートフォンも、PCを小さくしただけ。
別に開発段階では『 IT 革命を起こしてやる』とは誰も思ってなかったんじゃないか。単純に「持ち歩けたら便利なのにな~」というぐらいで。
話が余談だらけなんですけどね。
「あなたがやりたいこと」
と、言われて、いきなり大成功した人の姿ばかり浮かべては尻込みしてる人も多いんじゃないかと思うんです。
子供の頃の、
夢の職業を実現した人が、世の中、いったい何パーセントいるっていうのか。
なりたくてその仕事についた人なんて、全体の2割くらいじゃないか。そのうち8割くらいが希望の職種についたものの「こんな仕事だと思わなかった」と感じていて、あがいてるうちに気がついたら今みたいな仕事(立場)になってました、という人がほとんどで、その中でやりがいや幸せを見出だしてる、と思います。
夢はほとんどが叶わない。
儚い夢の連続と軌道修正の積み重ね、が人生なのだと思います。
だから
最初のきっかけは単純な願望でいいのでは。
男性ミュージシャンは「女の子にキャーキャー言われたくてギターを始めた」ヤツばっかりだし。
僕は「片思いの女の子の前でカッコつけたくて」高卒就職を選び「美味しいものが食べられる」と思い、現職に就きましたから。
やりたいこと=あの娘に会いたい
そんな感じで、十分だと思います(*´∀`)
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2018-09-02 00:45