定期券の印字濃くしたいミッション
昼休み。
「すみませ〜ん!定期券の印字を濃くしてほしいんですが」
と、渋谷駅の窓口へ。
「はい!少々お待ちください!」と快活な返事でお安い御用とばかりに、オイラの定期券を受け取る駅員さん。
が、どうも手元の機械ではうまくいかなかったらしく「ちょっと待ってくださいね〜!」と奥へ。
うつむきがちに戻って来ると、「これは小田急線の駅で買われた定期券なので、小田急線の、これを買った駅で言ってください。ここでは無理ですので。」と。最初の快活さは何処へやら、テンションダダ下がりでつぶやく。
まぁ、そうかも知れない。すぐにうまく行くことなんて大したことじゃないに決まっている。大事なことには紆余曲折が付いて回るものさ。人生なんてこんなものさ。三つの坂の一つさ。上り坂、下り坂、そうこれが三つ目の「まさか」である。
そうジブンを慰め、いったん仕事に戻る素直なオイラ。
帰りに町田駅へ行く用事があったので、町田駅の窓口で頼んでみると、「あちらの定期券売り場で言ってみてください」とのこと。
陽気なくみさんは「はいは〜い!」とその場を離れ、定期券売り場をキョロキョロと探したのですがすぐには見つからなかったのでひとまず断念!
この時は他のミッションで少々急いでいたのです。
結局、やはり、てがみっこさんのアドバイスの通り、ここしかないのよね〜と、7年前に最初に定期券を買ったいつもの降車駅で頼んでみました。
するとなんということでしょう!(『大改造!!劇的ビフォーアフター』風に)
「今、定期券売機を使っている方がいるので、空いたらできるんですが…」とのこと。
そ、そ、そんな軽くてカンタンな理由で却下?
ここで完結すると信じて疑ってなかった純粋無垢なオイラは、細い肩をグァックリと落とすのでした。
かくして、【定期券の印字濃くしたいミッション】の初日は、神の気まぐれ、イタズラ、オチョクリで、徒労に終わりました。
が、しかし、人生初めての【定期券の印字濃くしたいミッション】は、意外に刺激的で、キッチュで、出来事の明暗を感じ、人のココロの機微を感じるものでした。
やりますよ!明日は。リベンジ。٩( ᐛ )و
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2018-09-20 23:11