今日の鼻歌
【 Talk To Me / Joni Mitchell 】
昨日のシンクロで、ジョニ・ミッチェルとジャコ・パストリアスのセッションを聴いてから、気持ちがザワザワしています。
ジャコは好きなミュージシャンでしたので。
41歳どころか、たったの35歳でこの世を去った天才ベース奏者。
彼のプレイをひと目みたプロデューサーが即座に独占契約を結び、ソロ・アルバムの製作を約束したといいます。ギタリストでも、ピアニストでもない、ベーシストが、ですよ。
20代 、栄光の日々。伝説のプレイ。
しかし、スターゆえの過密スケジュール、妻との離婚。酒・ドラッグ・精神疾患と、わずか数年で絵に書いたような転落ぶり。
「俺様がジャコ・パストリアスだ!」と叫んではライブに飛び入りしたり、警察のやっかいになったり、やがて誰にも相手にされなくなり、最後はライブハウスの警備員とトラブルの末、階段から突き落とされ転落死という。
生前、僕が20代の時に、東京で行われる野外のジャズフェスに出演する、という話がありましたが 、友達に「ジャコはもうマトモじゃないらしいから見ないほうがいい」と聞いてショックをうけました。
後で聞いたところ、ジャコはオープニングに遅刻し、なぜか上半身裸の裸足に、全身泥まみれで登場。関係ないところでいきなりベースソロを弾きはじめたり、テクニックは凄いがメチャクチャな演奏だったそうな。
遅刻と泥まみれの理由は、ライブ会場 裏手の山で「タヌキを追いかけていたから」という。
もう、すでに彼岸の人だった。
あれ以来、ジャコの音楽とは疎遠だったのです。
しかし、たぶん20年ぶりぐらいに聴いたジャコ全盛期のベースサウンドは、やはりジャコ・パストリアスの前にも後にもジャコ・パストリアス以外に奏でる者がいない、今でも余人の追従をゆるさないほどに美しすぎるものでした。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2018-09-21 01:07