社員掲示板

思い出の徹夜

まだ20歳過ぎの頃、私の大親友がナンパされた事から広まった同年代10人位のグループで良く遊んでいました。
相手の男の子たちは、みんないわゆる走り屋で、車をいじってカッコつけているやんちゃな子たちでした。
そのなかに一人、農家の息子がいて、二階建ての離れに一人で住ませてもらっている贅沢息子でした。
若くてお金は全部車に注ぎ込んでいて、なので女子も含めてみーんなお金が無い。いつもその離れの家にみんなで集まって、安い焼酎をジュースやウーロン茶で割って遅くまで飲んでいました。
よくあるパターンですが、そのグループの中で一方通行の片想いの連鎖もあったりして、時には影ながら思い詰めた涙もありました。
ある日、いつものように飲んでいる間にうっすら陽が上って来て、バスケ部でも無いのにその息子の家にはバスケットゴールがあり、みんなでバスケをしました。
楽しい時間は過ぎ、私は寝ずに仕事へ。電車で一時間位かかる所のケーキ屋に勤めていたのですが、二階のキッチンでケーキ作っていたら、「なんか、下にエライの来てるで。お前の仲間ちゃう?」とシェフに言われて窓から覗いたらマフラー音を轟かせ、2台の車にみんながぎゅうぎゅうに乗ってきていました!
「頑張ってるか~?」と徹夜の私を応援しに来てくれたのです。ビックリしましたが、嬉しかったのと恥ずかしかったのとで、シェフにとりあえずみんなを紹介。
そのケーキ屋は、ちょっとお高いケーキ屋で、とてもみんなには手の出ないものでしたが、シェフがみんなにシュークリームをおごってくれました。
何か青春ドラマみたいだな~、と我ながら思ってしまう思い出です。

よしりゅうちゃん

女性/45歳/千葉県/会社員
2018-10-10 19:40

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