と、いうわけで、劇映画という責任の取り方
安穏と「時には昔の話をしよう」ではなく。
実直に「あの時代に責任をとる」を実行しているクリエイターもいます。
実は押井さんもその一人なんですが。
やはり筆頭は、故・若松孝二 監督に尽きる。
【 実録・連合赤軍あさま山荘への道程 】とか
【 11・25 自決への道 三島由紀夫事件 】とか
あまりにもストレートなタイトルの映画たち(笑)
なぜ、この平成の時代に、そんな昔のテーマの映画を撮らなきゃいけなかったのか。
しかも、ドキュメンタリーではなく、あくまで役者さんが演じる『劇映画』なところが、見世物として面白い。
佐々さんの物語が警察目線なのに対して、若松監督の映画は、犯罪者の側に肩入れしてるのは明らかなんだけど、そのイデオロギーについては良いとも悪いとも言わない。
ただ「こういう面白いことがあったらしいよ」という、普通の演劇なところが良い。
監督自身「ただ面白いものを撮りたかっただけ」と発言もしていますが。まるで説教臭くないんです。
例えば、かつて市川森一や金城哲夫といった脚本家がウルトラマンという仕掛で自分たちの作品をクリエイトしたように、若松監督もまた成人映画というジャンルにいながら、いくつもの話題作・問題作を撮り続けたり。
たびたび制作費を借金しては家をなくしたり。
シネマスコーレという映画館を経営したり。
「時代に責任をとる」一方では、
ただの『映画バカ』であり続けたのでしょう。
だから、面白いのでしょう。
そんな、かつての若松監督をモデルに描いた映画が、今、公開しています。若松監督亡きあとの若松プロを引き継いだ若者達による、ドキュメンタリーではなく劇映画。
映画【 止められるか、俺たちを 】
主役の若松監督 役を演じるのは井浦新さん。
『11・25 自決の日』で三島由紀夫を演じるにあたり「この映画のエンディングロールにローマ字表記はふさわしくない」と芸名を『ARATA』から本名の『井浦新』に改名された役者さんです。
そしてシンクロ月曜レギュラーの『うららちゃん』こと『安竜うららさん』も出演されています。
これから、観に行きます。
うららちゃんのTwitterでこの映画を知りました。うららちゃんに感謝いたします (*´∀`)
コーギモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2018-11-04 19:05