ドタキャン案件

学生時代、飲食店でバイトをしていた時のこと。シフトのはじまる直前に、「体調不良でバイトに行けなくなりました」とよくドタキャンしてくる子がいました。

その飲食店が私の住むところから徒歩数分圏内だったこともあり、代役をお願いされるのはいつも私…。内心、体調不良は嘘なんじゃないかと疑っていました。
ある日夕飯を食べていると、またいつものように店長から、「今日出勤してるあの子、体調が悪いみたいだから急遽出てもらえないかな」と連絡がきました。疑いの心がピークに達した私は、急いで用意すれば10分で行けるところを、その日は「忙しいので1時間後にいきます」と返事をし、ゆっくりご飯を食べてからバイトへ向かいました。

バイト先へ行き私が目にしたものは、厨房で青い顔をしなからも、なんとか動いてる様子あの子…。
体調不良って本当だったんだと理解した瞬間
、途端に自分が恥ずかしくなり、罪悪感でいっぱいになりました。
それ以来、いくら嘘っぽい内容のドタキャンでも、疑わないようにしています。

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