本日の案件
皆さん、お疲れ様です。
二十歳のとき、上京して独り暮らしを始めました。
すきま風が吹き、床に置いた丸いものが転がっていくほど古い築40年のアパート。
毎晩天井を見上げながら淋しくて何度泣いたことでしょう。
そんなある日、隣に住んでいたお兄さんがご飯に誘ってくれました。
遠慮なくモリモリ食べる僕の前で、お兄さんはいつも機嫌良さそうにビールを飲んでいました。
お兄さんは多くを語ることなく
「大丈夫だよ」とか「頑張れよ」
と肩を叩いてくれました。
1ヶ月に一度、僕はこうして隣のお兄さんに飲みに連れて行ってもらっていました。
お兄さんの彼女さんの作ったおかずやお菓子のお裾分けもよく頂いたものです。
僕が引っ越すと告げた時は、ちょっと高めのお店で送別会をしてくれました。
その後何度かの引っ越しをして、10年振りぐらいに訪ねてみたことがあります。
アパートは跡形もなく無くなっていて、僕はその場でしばらく泣きました。
お兄さんにいつか会って恩を返したいと今でも思っています。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2018-11-20 16:32