本日の案件
皆さまお疲れ様です。
僕は運ぶ人ではなく、運ばれる人です。
私は仕事の関係上、精密な貴重品を扱うことがあります。
それを移動させる際、道中無事に運ばれるか、トラックに同乗することがあります。
時には東京から京都や九州、仙台など、長距離輸送に立ち会うことがあります。自分自身が運転することはなく、輸送業者の皆様はみな素晴らしい方々なので、私自身は軽い長距離移動の疲れくらいで済みます。途中のサービスエリアの名産品やお菓子がその日の最大の楽しみです。移動中は景色を眺めたり、音楽を聞いたりしているのですが、時にラップトップを開いて仕事をすることもあります。
ある日、たまった仕事をトラック移動中済まそうとしていたところ、その日のドライバーさんがとても愛想がよく、よくしゃべる方でした。ついつい相槌をついていると、ドライバーさんの話はとどまることを知らず、東京から奈良に着くまでのあいだ、彼の初恋から、大恋愛を経ての結婚、そして離婚、一人暮らし中に楽しむ釣りのことどもまで、様々に話を聞くことになりました。あっという間に奈良に着いたのですが、仕事は全く進まず、ホテルに着いてからカタカタとキーボードを打ちました。そのドライバーさんは今、告白するか否かの方がいるようだったのですが、その話の続きがどうなったのか、気になっているところです。
アーセガム
男性/38歳/東京都/財団職員
2018-11-21 18:50