社員掲示板

初心にかえる心の故郷

本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
私の心の故郷は、東日本大震災の後、当時勤めていた会社の復興支援の一環で2年ほど滞在していた千葉県の東金市です。

当時、会社の会長の秘書をしていたのですが、ある日突然、会長の命により、『東金に行ってくれ』と言われ、何が何やらわからずに向かってみると、そこはバブル時代に会社が購入していた土地で、一面竹藪だらけでした。

会長は、『ここに原発で避難区域になった地域を中心に、避難所に連れて行けず、家族とバラバラになる犬を収容するシェルターを作る』と言われました。
竹藪の伐採に始まり、大工さん達と協力をしながら、慣やった事もない小屋作りから水道作り等を行い、無事にシェルターは完成。程なくして犬達がやってきて、地元のボランティアさん達と協力しながら、犬達と毎日を過ごしました。
逃げ出す犬を探しに行ったり、病気や怪我をする犬を病院に連れて行ったり、また、ボランティアさん達の調整など、目まぐるしく日々は過ぎて行きました。周りは山野に囲まれたところの為、それまで当たり前だった都会の便利さなど全くありませんでした。雪の降る日などは、なぜ自分がここにいるのか真剣に悩んだ事もありました。

あれから7年、今は独立して小さいながらも会社を営むようになり、日々辛い事もたくさんありますが、あの当時の事を思い出す度に、経験した事が全て糧となって、今に役に立っていることに気がつかされます。当時は会長を疎ましくも思った事もありましたが、今では感謝の気持ちしかありません。
原点に返れるそんな東金は、私にとって第2の故郷であり、心の故郷でもあります。

だいごろう

男性/42歳/神奈川県/会社役員
2018-11-22 17:37

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