ミルキーはママの味
妹が大学4年間の部活生活を終えたので、お疲れ様の気持ちを込めてケーキを買いに、先日渋谷ヒカリエに行きました。おいしそうなイチゴのホールケーキを注文し、ラッピングしてくれているのを待っていると、女性が1人、ショーウィンドウを見にやってきて。風邪気味なのか、その女性はかなり咳き込んでいて、イヤホン越しにも聞こえる辛そうな咳がとても気になりました。「鎌倉ならまだしも、ここは渋谷だし…」とそのまま無視してやり過ごそうとも思ったのですが、私のリュックの中にはちょうど買ったばかりのミルキーが入っていて、これも何かのご縁だ!と思い直し、その方を追いかけて声を掛けました。「のど飴じゃないんですけどよかったら…」と急に声を掛けた私と手渡されたミルキーを見て、お姉さんはポカンとしたままで、私はそそくさとまたレジの方へと戻ってしまいました。そのあと、状況が飲み込めたのか「あの、ありがとうございました。とても楽になりました」とお姉さんが笑顔で話しかけてくれて。ケーキを待っているほんの少しの間ですが、お互いのケーキを買いに来た理由を話したりして、あったかい気持ちになりました。帰り道、自分で開けたミルキーの包み紙は「大吉」でした。
あさしゃん
女性/33歳/福島県/専業主婦
2018-12-03 17:50