てがみ
7月下旬でした。
軽い気持ちで受けた数日前の検査の結果を聞きに行くと、「大きな病院を紹介しますからすぐ行ってください!」と言う医師の顔にはあせりが見えました。
語気にあっけにとられながら言われるままに動き、そのまま入院。
盲腸でした。
一週間後、一人でベッドの身の回りのものを片付けて、支払いをして、慌ただしく退院して、お腹をかばいながらいつものスーパーで当座の食料を買い、暑さの中、体を引きずるように帰宅。
座り込んでため息をつきながら溜まった郵便物を仕分けていると、きれいな字のハガキが目に飛び込んできました。
「無理せず、ゆっくりと日常に戻ってくださいね」という退院後を思いやる短い文章に、体がゆるみ、ウルッとしました。
帰宅するタイミングを見計らって投函してくれたのでしょう。その細やかさが沁みるようでした。
そのハガキは、今でも冷蔵庫に止めてあります♪
彼女は、介護帰省で忙しい年末のようです。思いやるだけで私は何もできませんけれど、どうぞ風邪などひかれませんように♪
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2018-12-12 23:26