忘れられない手紙案件
僕にとって思い出の一通は、九州の実家を出て上京したときに両親からもらった手紙です。
関東へ向かうフェリーの甲板のベンチに座って封筒をあけました。
「こんな日がいつか来るとはと思っていました…」
という一文で始まる長い長い手紙でした。
手紙には、僕の小さな頃からの思い出や夢を応援していることや身体を気遣う言葉などが書かれていました。
僕の好物の肉じゃがのレシピも入っていました。
手紙を読みながら母の作ったおにぎりを食べたらポロポロ涙が出てきて、海に向かってわんわん泣きました。
封筒の中には手紙の他に通帳と一万円札が入っていました。
通帳は僕の生まれた時に作った僕名義の口座でした。
一万円は、「これで何か美味しいものを食べなさい」と添えられていました。
涙と潮風の中で握りしめた手紙は何度も何度も読んでしわくちゃになりましたが、今も大切に保管しています。
一万円札も結局使えずに今では大切な御守りです。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2018-12-13 09:46