案件

お疲れ様です。
本日の案件、忘れられない手紙ですが、私が中学生の頃、当時貰っていたお小遣いでは足りず、父がしていた百円玉貯金から一枚また一枚と見た目わからない様に盗んでいました。それがいつしか常習となり、更に一度に二枚から三枚、四枚五枚と増えていき、既に見た目で減って行くのがわかるくらいになっていました。
その日も父の机の引き出しを開けると、そこには一枚の手紙がありました。それには「お父さんは家の中には泥棒はいないと思っています。誰が取っているのかはわかりませんが、悲しくなるのでこれを見たら二度としないで下さい。」と父の字で書かれていました。
悪い事をしているのはわかって、なかなか辞めらずにいたのですが、その日以降父親の机の引き出しを開ける事は二度とありませんでした。

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